お気に入りが増えた話
とてもお久しぶりです。
このところどうしていたかというと、
家族の事情で、昨年の夏頃から人生初の海外生活をしています。
併せて、未就学の子供と過ごしているので、なんというかこう、いろいろと余裕がありませんでした。具体的には活字が追えなくなりました。そもそも圧倒的に時間がないし、加えて、生活を回そうとするとなにかと現れる違和感をどう乗りこなすかでくたくたになっていたので。
知り合いもいない、コロナ禍で出かける先もない、話す相手もスーパーの店員か家族ばかり…。比較的日本人の多いエリアではあるけれど、ひとたび外に出れば英字だらけ。
そんな中生まれてきた欲求が、
日本語に触れたい。
けれど、目が離せず、自分の興味がない動画が流れると全力で怒り出す生き物がいるので、どうしたものかと考えて思いつきました。
耳から日本語に触れればいいじゃないか。
J's倶楽部だけはなんとか聞いていたんですが(海外からも聴取できるので。ありがとうNHK。)、それも1週間に1時間。もっとたくさん、できれば時事問題に関係ないような、ゆるい話を聞きたい。
それでたどり着いたのが、『宮下草薙の15分』でした。
ポットキャストを調べていて、結構ABChanzooに出ていた芸人さんがラジオ持ってるんだなあと眺めていて見つけたのがすべてのはじまり。
これまでの人生でほとんどテレビを見ていないうえに、お笑いはほとんど触れてこなかったので、どんな感じかなあと聞いてみたのです。
初めて宮下草薙のお二人を知ったのはABChanzooのサウナ大喜利回*1で、ぼんやり残っている印象が、ずいぶん当たりのきつくない芸人さんがいるんだなあ、というくらいでした(ファンの人すみません…)。
この回は、メインが宮下さんが結婚指輪を作る話なんですが、
・結婚の諸手続き意外と知らない問題
・宮下さんの作りたい指輪の癖が強い
あたりで、おお、もうちょっと聞いてみようかな、とリストイン。
そして、これは継続的に聴こうと決めたのがこの回でした。
深夜ラジオって、その昔ANNとかJUNKとか多少聞いていた時期もあるんですけど、なんというか暗黙のお約束で、下ネタ的なことが話せるんだから話せるときはがっつり話そう、みたいなの、あるじゃないですか。
この回は、えびちゃんでいうところの魔法男子☆チェリーズの元ネタの話*2が出てくるんですが、その話を盛り下げずにこう広げるのか、というのが私的には衝撃だったのです。
これなら、元気がない時も聞けそうだな。そう思って、過去回も全部聴きました。
想定より、ちらかったりごねたりする(主に草薙さんが)回もありましたが、どれも面白かったです。
私は草薙さんと同学年*3なので、出される子供のころの話題がなじみ深いのも大きいとは思いますが、実質13分30秒(38回までは12分30秒)なので、何か物寂しい時にちらっと聴いてみてほしいです。
ここからは自分の備忘録もかねて、面白かった回をただ書き連ねていきます。
*草薙さんの土壇場の強さが光る回
その1
最後の2分でこのエピソード絞り出せる草薙さん、これは確かに、この面白さをどうにかして世に知らしめたいと宮下さんが思ったのもむべなるかな。
その2
草薙さんの考え方の癖がよく出てる回。トークテーマ引く前の話が偶然にも振りになってるみたいなところも面白いし、宮下さんの相づちが立ち入り過ぎずに気づかわしげなのが程よく聞きやすい。最後絶妙なところで音楽がかかるので、編集が秀逸な回でもある。
*そういえばこれ深夜だったな、と思い出させる無軌道な回
その1
#60 「駄菓子と友達2」 - PodcastQR 文化放送
リスナーにラジオを乗っ取られる回。
その2
ガチ喧嘩回。最後の10秒でこの音声を乗っけるディレクターさんの度胸がすごい。すぐ次の回(#55 「漫談口調②」 - PodcastQR 文化放送)の展開も併せて聞くと味わい深い。
その3
酔っ払って大熱唱する回。草薙さんが尾崎豊の『シェリー』が十八番なの、なんというかいろいろ出来すぎていてすごい。親御さんかそのあたりの年上の人の影響を感じるんですけど、草薙さんは一体どこでこの歌を知ったんだろう…。
*宮下漫談が秀逸な回
その1
何回かに一回ある宮下漫談回は、草薙さんの相づちというかツッコミの入れ方が好き。草薙さんは初聴の人がわかりやすいように情報を付加するのがお上手な気がする。
ハーモニカ吹きの前日譚も好き
#46 「ハーモニカの音色」 - PodcastQR 文化放送
その2
オンライン対戦で画面の向こうに思いを馳せる話。オチが秀逸。感情爆発の印象がついてる(らしい)草薙さんより、どうやら宮下さんの方が感受性が豊かそうなのが面白いコンビであることよ。
なお、草薙さんのツッコミで話の腰が折れちゃったバージョンもそれはそれで味わい深い。
*A.B.C-Zと一緒にやってほしい回
こういうバトル回、今は亡き『ダイヤルABC☆E』みたいな番組で聴いてみたい。
*関係性に思いをはせる回
この二人、20歳くらいで知り合った割に10代前半みたいな距離の近さがあって面白い。不思議体験の話はそのまま小説になりそう。
#77「頭ワーッってなった時」 - PodcastQR 文化放送
ABChanzooでリモートお宅訪問されてたトム・ブラウンさんゲスト回。みちおさん、かなり変わった人だったなあと思い返していたら、宮下草薙の二人の方が相当変な人でした。
なんとなく、この二人は万一解散しても、なんだかんだ近所に住んでて友人の関係は続きそうと思った回。
どうか出来る限り続いてくれますように!
塩がなくては祭りにならぬ〜舞台『阿呆浪士』感想〜
2019年にいろいろなものを置き去りにしていますが、ひとまず新年明けましておめでとうございます!
新年一発目、阿呆浪士の感想です。めーっちゃ楽しかった勢いで書くのでがっつりネタバレます、たたみます。
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