『この声を君に』感想
完全に時期を逸したけれど書かないと今年が終われない気がするので。
『この声を君に』、無事に最終話まで視聴する事ができました。
総じて良いな、と思いましたし何よりとても見やすかったです。
私的には、
・一つのエピソードの場面が長過ぎない
・朗読場面が挟まるため、ファンタジーな世界も楽しめた(≒恋愛が絡む場面の割合が低かった)
のが"良い"と思った要因として大きかったかなぁと思います。
先の記事*1にも書いたとおり、こう、諍いの明瞭なものが苦手なので…。(世の中あまねくあるドラマの題材の比率を鑑みるに多分すごい少数派だと思うんですが)
逆に、今回のドラマを通じて、自分は《ある人の、他人からはうかがえない世界を見る》《ある人とまた別の人とが考えを教えあう/共有する》という話が好きだな、ということにも気づきました。
他者の考えることをすべて知ることはできないけれど、けれどある人がその一部分を知ってくれていて、また別の人が他の一部分を気にかけてくれる、という幸福が、たとえそれが幻想だとしても、私にはひどく大事なようです。
何か普段とは異なる世界を知ること、そうして距離の計り方を知ること、それがこのドラマのテーマであり、《朗読》というものなのかもしれないなぁ、という感慨にて一旦締めくくりたいと思います。
嬉しい事にDVDボックス*2が出るようなので(!)また性懲りもなく感想を書くかもしれませんが。
良いお年を。