最大瞬間風速

好きなようにあれやこれ

極めて個人的な感情にまつわる一考察

あるいは、届くあてのない手紙。

 

 

拝啓

 このところ肌寒く、夜になるとうっかり寒いなどと口走る季節になりました。貴殿におかれましては舞台にドラマ、映画と次々に吉報が舞い込み、お忙しい日々を過ごしているかと存じます。
 A.B.C-Zに注目して約三年、いわゆる担当というものを定めて二年と少しが経ちました。こうして誕生日を祝うのも三度目になろうとしています。家族でも友人でもないと考えると不思議なものですが、私にとってはたいへん喜ばしいことです。愛に生きる人が、生きてその愛を永らえた、それだけのことが、それだけのことだからこそ、嬉しいのです。

 私事ですが(元々この文章はまるごと私的なものですが)、今年に入って大きく生活が変わりました。曜日感覚や時間感覚を失いそうになる中で、心の中を取り出したようなブログや時報のように打ち上げられる言葉達に何度安堵のため息をついたことか。(後者につきましては、ストロング船長によろしくお伝えください。)
 そしてつかの間の邂逅。舞台の、強い光の中で貴方はスチュアート・サトクリフであったり、バリー・デヴォーゾンであったり、アイドルの戸塚祥太であったり、それぞれの生を宿して立っていました。三十三年という年月に比べればわずかではありますが、暗がりの中の一観客としてその現場に立ち会ったことは私の中で質量をもった思い出になるでしょう。

 様々な人の様々な思惑、良いばかりではない話も多い世の中ではありますが、私は、貴方がしているように、愚直に、ひとおもいに信じて、言葉にすることをしようと思います。全てに正しくあることは出来ない人間の、それすらまるごと、愛してみせようとする貴方のように。

 長くなりましたが、要するに、三十三、揃目の歳の戸塚祥太に幸多からんことを、祈らせてくれてありがとうございます、ということなのでした。

 

かしこ 

2019年11月13日