最大瞬間風速

好きなようにあれやこれ

徒歩0秒の異世界

宮下草薙さんの単独配信ライブを見ました、という備忘録です。性質上、ネタバレを多量に含みますのでご了承ください。

 

 

見たのはこちら。※チケット発売は終了しています

ちょうど気になっている*1ところで、30分1000円のライブ配信があるというので、珍しく配信プラットホームの公式で『海外視聴可能です』と書かれている*2のもあって、ホイホイと見てみたのです。アーカイブ配信を。

2時間は捻出が難しくても、30分ならなんとかいけそう。そう思って見始めたはずが、気づいたら3周してました。だって次の日には消えちゃうし…。

いわゆる賞レース番組(M-1とかその辺)を今生で一切見たことない、もちろんお笑いライブも見たことない*3、くらいのど素人ですが、初めての感想は今しか書けないので思い切って。

 

※以下、コーナータイトルは便宜上私が適当につけたものです。*4

 

□はじめに

・前回(2021年11月)から今回までの間の話。

そこそこ空けちゃったねの宮下 v.s. 不定期だから空いたとかないしの草薙 の構図、ラジオでよくあるやつー!と内心感動の私。

■ネタ1〈国内旅行に誘われた話〉

・国内旅行誘われた、の入りから独自通貨"ムサシ"登場までの世界の切り替わり方の早さたるや、2フレーズで上野から青森へ行く津軽海峡冬景色と張り合える。ちょうど直近のラジオ*5でやってた草薙ドリームジャンボもこんな感じだったな…。

・ムサシのジンバブエドル感すごい

・ムサシの村から脱出しようと必死になる描写が真に迫りすぎて詰まってるのかと思ったら、ネタを飛ばしかけてたらしい。

・言われてもう一回みたら確かに宮下さんめっちゃ喜んでる。脱出方法見つけて喜んでるふうにも見えるのが絶妙な場面の妙というか、ライブだなぁ。

□取り立てほやほやの幕間VTR〈出囃子を作ろう〉

・これは本気なのかショートコント的なものなのか…?

・さっきまで散々後ろ向きな妄想してた人が推定ドンキで買ってきた楽器取り出すと、それだけでめちゃめちゃ笑えてしまうのはなぜだ。

・草薙さんって実は結構陽気なのでは?

・宮下さん、声が腹から出ていてかえって不気味…直前のネタも相まって、どこかの部族の神様を呼ぶための出囃子が錬成されてるようにしか見えない

・前代未聞の40秒の出囃子

・掛け合いがあっていい感じって言ってるけど、出囃子の段階から漫才始めるおつもりで?

・そもそも、お笑いの出囃子って鳴り終わってから出てくるものなの?流れながら出てくるとよりヤバそうな出囃子だからやらなくていいけども…。

・からの出囃子側の出とちり

■ネタ2〈人類初めてのターバン北里を折りたい話〉

・お札を折って人物画部分にターバンを乗せるやつ=ターバン〇〇。言われてみればターバン野口、一瞬流行ってた記憶がなくもない。

・お札はしれっと流通するものでは…と思いつつ、銀行の外周に並ぶ構図が思い浮かんでしまった時点で私の負け。

・目立ちたくないけど人類初は取りたい心理。この二人はわからないようで分かる、みたいな話をして共感させる力がほんと凄い。多分だけど、訥々と話していくからリアリティが出るんだろうな。ラジオドラマとかやってみてほしいな…星野ブロードウェイ*6的なやつやらせたい(なんでもすぐに自分の好きなものさせようとするな)

・宮下さんも列に並ぶとこ、アドリブだったんかいな!見直すと確かに草薙さんが嬉しそうに「ほんとに?ほんとに!」って言ってるように聞こえてくる。

□おわりに

・ネタの振り返り。本は必ずあとがき表紙裏まで読むタイプなので自作解説は大好物です。解放感からなのか、草薙さんの『途中で』のイントネーションが完全に東海アクセントなの痺れた。我こそは不意に出てくる素に弱い人。

・そして、草薙さん宅でネタ合わせしてたらこだわりの紅茶入れてくれた、から始まる近況報告に見せかけた宮下漫談。なんというか、ご安全に…。

・草薙さんによる唐突な時報「8時だっ!」

・もう時報で終わりで良いのでは、と思いつつ、頑なに「さよなら」しか言わない草薙さんも面白いというダブルバインド

 

結論:めちゃくちゃ楽しかった!30分だと集中切らさず構えずに見られて丁度いい。

 

ラジオから好きになったので、普通の人なら「勝手にしろ/そもそも〇〇しておけばいいだろ」ですぐ終わってしまう物事を、二人でやいのやいのいいながら広げる、という形式の漫才(VTRもそうかも)が見られたのがとても嬉しかったです。

どうしてそうなっちゃったんだろうな、みたいな飛び方をする話は、大抵話している人達というか内輪だけが面白いことがほとんどだけれど、宮下草薙の手にかかると周りで聞いてる人も面白い。多分ですけど、その辺がこの二人の漫才の特徴なんでしょうね。ラジオが面白いのもそういうことかもしれないなあ。

身近さと奇妙さ不思議さのバランスが絶妙というか。この記事タイトルはそういうつもりで考えたら5分で出てきました。

 

うわー、これは次も絶対見たい!けど時間帯的にライブ視聴はそこそこ厳しい*7のでまたアーカイブあると嬉しいな…。

 

 

 

*1:前回の記事(https://ori-miws.hatenablog.com/entry/2022/03/02/050933)参照

*2:海外視聴については、物理的にはできるが公式は動作保証していない/日本国内限定と明記されている、のパターンが意外と多い

*3:すごい広いくくりになりますが、落語の寄席は2回くらい見たことあります。

*4:公式では特に漫才のタイトルを言うこともなくサクサク進む形式。

*5:https://omny.fm/shows/podcastqr1/113

前半5分と後半7分の世界観が一人の人間に内在していることの不思議さよ。草薙ワールド底知れないな…。

*6:星野源オールナイトニッポンhttps://www.allnightnippon.com/hoshinogen/)の名物コーナー。下読みなしのぶっつけ本番でやるラジオドラマのため、脚本のタイプミスで突っかかったり読んでる本人が展開に驚いたり、爆笑しすぎて先に進めなくなったりするのが味になって面白い。

*7:時差の都合上夜明け前になってしまう…