最大瞬間風速

好きなようにあれやこれ

君の瞳は恋してる


我らが切込み隊長、河合郁人さんが10月20日を以て30歳になられるそうで、おめでとうございますの意を込めて。

 

 
えび担における河合さんは、頼れるMC・かゆいところに手が届くジャニオタ・よく通る歌声・楽しそうなダンス、etc,etc....あると思いますが、
私が河合さんの一番好きなところは、ずばり"目"です。


この度発売された五つ星写真集でもその良さは遺憾なく発揮されていて、気だるげに見おろす視線も刃物のように尖って見上げる視線もどちらも“静止画の帝王”の名をほしいままにしているし、踊っている時の様子だって負けず劣らず魅力的なところを、敢えて“静止画”と限定しているのはあまり見つめてしまうとメデューサに睨まれた人よろしく息をするのを忘れるせいだくらいには思っているのですが、(前置きが長い)、

今回はそうではなくて私の中で一番印象に残っているエピソードについてつらつらと書き留めたいと思います。

 

そのエピソードとは、一時期界隈を騒がせた(?)河合さんの休日の過ごし方です。オフの日に何しているか問われ、住宅街を歩いていて家を眺めているのが好き/たまにメンバーの家を外から見ていたりする(昼夜問わず)、と語られた、あれです。

この話を聞いたときにふと思い出したエッセイがありまして。下記にその部分を抜粋します。

 


昔、電車から夕暮れの町をぼんやり眺めているとき、開けはなたれた家の窓から、夕食の時間なのか、ふっと家族の団欒が目に入ることがあった。そんなとき、窓の明かりが過ぎ去ってゆくまで見つめたものだった。そして胸が締めつけられるような思いがこみ上げてくるのである。あれはいったい何だったのだろう。見知らぬ人々が、ぼくの知らない人生を送っている不思議さだったのかもしれない。同じ時代を生きながら、その人々と決して出会えない悲しさだったのかもしれない。

星野道夫『アラスカとの出合い』(『旅をする木』p132)

 

写真家として名高い星野道夫ですが、随筆集も何冊か編まれています。このエッセイが載っている『旅をする木』も写真そのものは一葉も入っていないのですが、描写が鮮やかなのでほぼ豪華写真集と言っても過言ではありません。

 

河合さんが、優秀な構成・MC(司会進行)担当なのはえび担周知の事実ですが、舞台裏・MV撮影裏ドキュメンタリーなんかを見ても、彼は他人(主にメンバー)をいわゆる素材として、分析的に見る機会が多いのだろうな、と思います。
そう考えると、対象の良さを引き出す事を生業としている写真家と河合さんの視角が似ているのは、ある意味当然とも言えるのではないでしょうか。


メンバーの家を見上げながら、彼らの生活の事を思う時、このエッセイから対偶をとって、メンバーと出会えた事の僥倖を感じているのだとしたら。
きっと河合さんの目に映る光景は、幸せで穏やかなんだろう、と私は羨ましく思うのです。

 

 

河合郁人さん、お誕生日おめでとうございます。その美しい瞳でこれからもファンを魅了し、また、貴方の好きな光景を余さず見て、たまにこっそりそれを我々ファンに教えていただけたら幸いです。